2008.07.19 教員の門
例の「教員採用試験をめぐる汚職事件」である。

はっきり言って、大分県だけの問題では無いと思う。
なぜって、「採用」と言うのは、非常に不透明性の高い所業だからである。

単に点数が高いほうから順番に、とすれば簡単ではあるが、
いわゆる「人物評価」みたいなものが点数化されてゆくと、これは印象でしかない。
面接のプロは、最初の10秒で見抜く、なんていうけれど、
そこまで人間って、簡単な生き物じゃないんですよね。

教員に対する適正を、テスト以外でどこまで加点対象としているか知らないが、
紋切り型の採用基準と完璧な情報公開が無い限り、「公正化」は無理。
が、教員の適性をどう見ているのか、採用側の指針は一般には知るところに無いのだ。

何がおかしいって、こと「教育行政」に限っては、
行政の中でも警察さながらに特化されていること。

いろんな意味で「神聖不可侵」とでもいいたいのか、
社会常識の通用しない世界=教育界で、
むしろ民間企業のコネ採用よろしく、
こんな実態が「表面化した」ことに逆に驚く。

おかしいとは思いませんか?
「議員から照会があったが、本人に通知後なのでお知らせしたのは問題ない」という根拠。
本人に通知した後に、なんで議員から照会があるんだって話。
不採用だったから議員を使って静かなプレッシャーをかけたんじゃないか?って、
普通の人なら思いますよ。
そしてそこで、不正採用への動きが生まれてはいないか、と。

そもそも、
本人以外からの照会に答えてしまうことが問題。
「受験番号だから問題ない」というけれど、受験番号も個人情報の一部。
通例、「受験結果についての問い合わせには一切応じません」というお役所が、
なんで赤の他人である議員の問い合わせには応じるんだって話。

議員は議会での仕事が主のはず。
わざわざ役所まで出て行って、何の権利があってそこまででしゃばるのか。
公権力の警察でさえ、手続きを踏まなければ個人情報など取得できないのに。

教育界というのは、不正の温床なのか。

突き詰めれば、学校にまつわる不正はまだまだあると見る。
「成績上位はともかく、ボーダーラインの中から優先順位を決めるためだった」と
驚くべき声を放つニュースがあったが、本人、それが不正だと言う自覚は無いのだろう。

教材や、スポーツ用品の納入に絡んでも、
「不正」と疑われて仕方の無い行為は本当にないのか?
決定権を持つ人の動向は計り知れない。
教育行政、学校というのは、利権の坩堝だ。

外部監査や内部告発は、
教育委員会や学校のような閉ざされた世界にこそ求められる。
何しろ、運営する側は完全に「オトナの世界」だからである。

「不正採用の教師を解雇すること」に父母らは不安視しているというが、
「不正採用された教師が子どもを教えていること」にこそ不安視すべき。

受かっちゃったんだから、別にもういーじゃない。
なんて言うのは、子どもに対して説明が付かないよ、まったく。