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2015.12.26 丸投げ
建設の世界では、いわゆる「丸投げ」を「一括下請負」と呼ぶのだそうだ。
中間搾取・手抜き工事・信頼の裏切り。
国土交通省のウェブサイトは、バッサバッサと伐り殴る。
禁止されているこの行為、果たして他の業態では、どう受け止められるのか。

仙台市の広告代理店が、岩手県大槌町の震災記録誌制作を
印刷会社に丸投げし、その不備によって委託契約を解除されたと各紙が報じた。

やるせない思いになる。
被災地の会社が、被災自治体とこうした形で揉めるのか。
出来もしない仕事を受けたのか、そもそも、やるつもりが無かったのか。
よもや、そんなことは思いたくもないが。

大槌町は岩手県でも津波被害が特に甚大で、一時は行政機能そのものが失われた。
「大槌」と聞けば、岩手県民なら誰もがその壮絶な状況をまず思い浮かべる。
よりにもよって、その大槌なのかと。

広告代理店が「何を代理」しているのか、問題はそこにある。
あるいは業務の落札を代理して、料金の収受を代理するのであれば、
本来その罪は問われないはず。
だとすれば、丸投げと評される筋合いは無いし、認識は改められる必要がある。
でも、新聞の論調を見る限り、違うということなんです・・・よね?

この広告代理店、調べてみると
東日本大震災後に、三陸沿岸の雇用創出を図る
「浜のミサンガ 環」のプロジェクトを立ち上げたメンバーらしい。

良いイメージしかない。あれから何がどうなってこうなるのか。
町による信頼や期待感があったことも想像に難くないが、
一度こうしたことが起きれば、すべてが水の泡。
信用問題では到底済まない。
いいことも、たくさんしてきたのだろうが。

新聞報道で文字になっていることにギョッとしたが、
町長が「「小さな町だからとバカにされて」とまで言う状況、
ありえない、極限の表現。
想像がつかない。普通の状況では、絶対に言われない言葉だ。

そして何より気になるのは、実際に業務に当たっていたであろう印刷会社の責任と、
広告会社との力関係。
仙台というからわざわざ大槌まで通っていたのかと思いきや
盛岡にも出先があるようだ。
ならば猶更、こうしたことが起きる土壌とは、一体。
管理って、何をどうすることなのか。

ごく一端がこうした失態を起こしただけで、
企業グループ全体が非を問われるのは、世の常。
責める筋合いではないが、これは長らく責めを負ってしまうのだろう。

そして・・・。
建設の世界で言う「元請」と「下請」の関係であれば、
これからの印刷会社とその担当者を、ただ案じるばかりである。
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