2008.05.03 迷走する平泉
岩手県が、いわて・平泉観光キャンペーンのために
またもや「シンボルマーク」を打ち出した。
圏内のバスやタクシーに張り出し、観光キャンペーンを展開するという。

またもや、というのは、
既に平泉の世界遺産登録に向けてのシンボルマークと
毛筆によるロゴマークを発表、広く周知を進めている最中だからだ。

なぜにここまで、岩手県と言うのは足並みが揃わないのだろうか。

確かに、平泉限定のものと岩手県全域を含めての観光キャンペーンは違うのかも知れない。
しかし、平泉を基軸に観光客へ岩手をPRしようというのは同じ動きではないのか。

岩手県が、ここで如何ほどの血税を用いるのか計り知れないが、
それに見合うかどうかと言う以前に、平泉に対する県民の意識がぶれるのは必至だ。
何しろ、県北や沿岸地域では、平泉に対する見方は至極冷ややかだ。
これは、岩手県の広さに由来するものであり、また岩手県の取り組みによるものでもある。

だからこそ、一丸となって取り組まねばならないはずの「平泉」に、
二つも三つもシンボルマークがいるのか、という話。
しかも、岩手日報の記事によれば、
さらに4,5のバリエーションを加えようという算段。
果たして、何がしたいのか。
欲張っても、平泉に便乗した観光商法と読まれるばかりである。

平泉については、
既に発表されたマークとロゴの扱いについて、
許可が必要とか、自由に使っても良いとか、情報が入り乱れる。
県が発表したのに、管轄は平泉町観光協会。
これはいったい、どういうこと?

また、「岩手観光ポータルサイト」では、
未だに「旧シンボルマーク」が貼り付けられている。
はっきり言って、この定着振りを見ると、このまま使い続けたほうが良かった気もするが。

これにも多大なる予算が投下されているだろうが、そこに見合う使い方をしなければ、
何ら県民に説得力の無い出費となるだろう。
何より、製作者に対して失礼になる。

平泉に関する部署も、ようやく一つにまとまったばかり。
この時期にこの動きは、明らかに隣接する「平泉寄り」の宮城県にも劣る。
岩手県、世界遺産登録後もちょっと心配な動向である。
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