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2008.07.04
イコモスのツッコミ
さて、正念場を迎える「平泉の世界遺産逆転登録」。
もちろん、ここで「登録」となるのを願うのは当然の話。
政府が世界へ出て、この岩手県の一地域のために動いている事実に、
「滅多に無いことなので」興味も薄い岩手県民。
地震への特例措置についても、「よもや岩手が」という前提なので、
余り実感を持って受け入れられていない気がします。
歴史上、中央政府と対峙し続けてきた「岩手県という地域性」。
その中央政府が、かつて対峙した平泉の文化を認めてることに
まずは我々、とりあえず驚いておかなければなりません。
さらにその価値を今、世界へ訴えているというのは、
そのこと自体、イコモスに驚きをもって受け止めて欲しいもの。
地元にそんな声があってもおかしくないんだけど、全く無い。
日常、光の当たることが少ない地域の現状って、こんなもんです。
世間じゃ、何しろ経済にまつわる波及効果をうかがう声が大きい。
確かに、地震の風評被害で、全く影響の無い岩手県の多くが壊滅状態と認識され、
遠くのお客さんは、さらに遠のく。
毎日朝の天気予報を見れば、
「被災地・岩手と宮城はご注意を」と、
見てきたように全国へ同情報道。
これじゃ、被災地にとってはむしろ有り難くない気遣いなわけで。
平泉の文化遺産が世界遺産に登録されたら、これは一番の励ましになる。
平泉だけではない。
「やっぱりここじゃ、ダメなのね」という後ろ向きな住民の心を、
初めて(っていうより平泉滅亡以来1000年ぶりに?)前向きにする
心への作用が大きいと思う。
何度も裏切られて、浮かばれることのない東北地方。
その中でも、東北の北部は、本当に深刻。
なぜって、一向に陽の目を見ないから。
それなのに・・・
県庁所在地に胡坐をかいてふんぞり返る盛岡。
大手電機・自動車メーカーのもたらす、外からの富に大揺れの北上。
そこへ、世界の視線が黄金色に降り注ぐ平泉のご登場。
こんなに面白い展開は、かつて無いと思う。
ところで、これに水を差すわけではないんだけれど、
文化庁や外務省の示す
平泉にまつわる文書がまた、面白い。
しきりに「日本の北方領域」と表されている「平泉」。
イコモスから「平泉は世界に対してどう影響があったのか」と問われているのに、
これを連発するのは、いかがなものか。
こんなに小さな島の北方領域って言われても・・・世界規模で見たら「お隣さん」みたいなもんでしょ。
何より「中央政府」との関係が、今ひとつ見えない。
平泉は中央政府と仲良くやろうとしてたのに、平泉の強大化を怖れて
兵隊を送っちゃいました・・・ってのは、自虐史観だからNGなんだろうか?
東北の子どもは、教科書で「蝦夷征伐」って教えられて充分自虐史観なんだけど。
日本政府が成立する過程で、
異民族視されていた「北方領域」を平定し、
一体化することではじめて一つの国家が形成されたっていう説明が見えない。
そこで「判官びいき」とか「武士道」とかいう、日本的な感性・美意識・価値観が生まれた状況も、分からない。
ひいては、鎌倉武士の質実剛健さを生んだ背景も見えない。
この辺、ガイジンが好きなJAPAN像にぴったり合致するのに。
そして、 「浄土思想と農村風景って関係なくね?」という
あまりに真っ当なイコモス側の指摘。
そこへの反論に際しても、
「うるせー、とにかく関係あんだよ。ばーか」と言ってるようにしか見えない。
「米が獲れない地域」だったのが、「米を獲る地域」に変わったのは、
ほかでもなく「中央政府による侵略」の結果。
ところが、「米が獲れる地域」に変えた自助努力は、
「住民を暮らし豊かに」「中央政府と平和な関係を保つため」
つまりは、「現世楽土」を実現するための手っ取り早い方策だったわけだろう。
それが今では、有数の米産地となった「日本の北方領域」。
このご時世、食糧自給率の向上で訴えるなんざ、
タイムリーすぎて笑っちゃうネタなんだけど、
こんなことまで盛り込んでくれてるのかなぁ。
何しろ、日本の精神文化に大きな影響を与えてるのは「米」
大名の格も「石高」が基本。
米一粒には七人の神様がいます、なんて昔話もあるくらい。
でも、スリランカのお坊さんには分からなかったと思う。
インディカ米には、神様いないでしょ、たぶん。
世界のコメ生産量約5億トンのうち、15%に満たない・・・らしい
食べる世界遺産=ジャポニカ米を、脈々と作ってる田んぼが千年前から
冷害著しい日本の北方領域の山ン中にありました
・・・ってことでいいんじゃないかと思うだけど、どうでしょう???
そして気になるのが「浄土」を何と訳したか。
「パラダイス」だと、どうもトロピカルなイメージが拭えない。
Peaceful country of reality that exists through all eternity あたりだろうか。
ちょっとくどいか・・・。
いずれ、狭い日本列島の一地点に、
テーマパークみたいな都市が生まれたって解釈されてそうな気がしてならない。
地方が国として完結していた、古代の日本の様子が、説明不足なんじゃないかな・・・。
どうやら「不登録」ってのは無いらしいので、
万が一先送りでも、しっかり平泉の浄土思想を伝えてもらいましょう。
いや、我々がそれを理解する方が先ですけど。
もちろん、ここで「登録」となるのを願うのは当然の話。
政府が世界へ出て、この岩手県の一地域のために動いている事実に、
「滅多に無いことなので」興味も薄い岩手県民。
地震への特例措置についても、「よもや岩手が」という前提なので、
余り実感を持って受け入れられていない気がします。
歴史上、中央政府と対峙し続けてきた「岩手県という地域性」。
その中央政府が、かつて対峙した平泉の文化を認めてることに
まずは我々、とりあえず驚いておかなければなりません。

さらにその価値を今、世界へ訴えているというのは、
そのこと自体、イコモスに驚きをもって受け止めて欲しいもの。
地元にそんな声があってもおかしくないんだけど、全く無い。
日常、光の当たることが少ない地域の現状って、こんなもんです。
世間じゃ、何しろ経済にまつわる波及効果をうかがう声が大きい。
確かに、地震の風評被害で、全く影響の無い岩手県の多くが壊滅状態と認識され、
遠くのお客さんは、さらに遠のく。
毎日朝の天気予報を見れば、
「被災地・岩手と宮城はご注意を」と、
見てきたように全国へ同情報道。
これじゃ、被災地にとってはむしろ有り難くない気遣いなわけで。
平泉の文化遺産が世界遺産に登録されたら、これは一番の励ましになる。
平泉だけではない。
「やっぱりここじゃ、ダメなのね」という後ろ向きな住民の心を、
初めて(っていうより平泉滅亡以来1000年ぶりに?)前向きにする
心への作用が大きいと思う。
何度も裏切られて、浮かばれることのない東北地方。
その中でも、東北の北部は、本当に深刻。
なぜって、一向に陽の目を見ないから。
それなのに・・・
県庁所在地に胡坐をかいてふんぞり返る盛岡。
大手電機・自動車メーカーのもたらす、外からの富に大揺れの北上。
そこへ、世界の視線が黄金色に降り注ぐ平泉のご登場。

こんなに面白い展開は、かつて無いと思う。
ところで、これに水を差すわけではないんだけれど、
文化庁や外務省の示す
平泉にまつわる文書がまた、面白い。
しきりに「日本の北方領域」と表されている「平泉」。
イコモスから「平泉は世界に対してどう影響があったのか」と問われているのに、
これを連発するのは、いかがなものか。
こんなに小さな島の北方領域って言われても・・・世界規模で見たら「お隣さん」みたいなもんでしょ。
何より「中央政府」との関係が、今ひとつ見えない。
平泉は中央政府と仲良くやろうとしてたのに、平泉の強大化を怖れて
兵隊を送っちゃいました・・・ってのは、自虐史観だからNGなんだろうか?
東北の子どもは、教科書で「蝦夷征伐」って教えられて充分自虐史観なんだけど。
日本政府が成立する過程で、
異民族視されていた「北方領域」を平定し、
一体化することではじめて一つの国家が形成されたっていう説明が見えない。
そこで「判官びいき」とか「武士道」とかいう、日本的な感性・美意識・価値観が生まれた状況も、分からない。
ひいては、鎌倉武士の質実剛健さを生んだ背景も見えない。
この辺、ガイジンが好きなJAPAN像にぴったり合致するのに。
そして、 「浄土思想と農村風景って関係なくね?」という
あまりに真っ当なイコモス側の指摘。
そこへの反論に際しても、
「うるせー、とにかく関係あんだよ。ばーか」と言ってるようにしか見えない。

「米が獲れない地域」だったのが、「米を獲る地域」に変わったのは、
ほかでもなく「中央政府による侵略」の結果。
ところが、「米が獲れる地域」に変えた自助努力は、
「住民を暮らし豊かに」「中央政府と平和な関係を保つため」
つまりは、「現世楽土」を実現するための手っ取り早い方策だったわけだろう。
それが今では、有数の米産地となった「日本の北方領域」。
このご時世、食糧自給率の向上で訴えるなんざ、
タイムリーすぎて笑っちゃうネタなんだけど、
こんなことまで盛り込んでくれてるのかなぁ。
何しろ、日本の精神文化に大きな影響を与えてるのは「米」
大名の格も「石高」が基本。
米一粒には七人の神様がいます、なんて昔話もあるくらい。
でも、スリランカのお坊さんには分からなかったと思う。
インディカ米には、神様いないでしょ、たぶん。

世界のコメ生産量約5億トンのうち、15%に満たない・・・らしい
食べる世界遺産=ジャポニカ米を、脈々と作ってる田んぼが千年前から
冷害著しい日本の北方領域の山ン中にありました

・・・ってことでいいんじゃないかと思うだけど、どうでしょう???
そして気になるのが「浄土」を何と訳したか。
「パラダイス」だと、どうもトロピカルなイメージが拭えない。

Peaceful country of reality that exists through all eternity あたりだろうか。
ちょっとくどいか・・・。
いずれ、狭い日本列島の一地点に、
テーマパークみたいな都市が生まれたって解釈されてそうな気がしてならない。
地方が国として完結していた、古代の日本の様子が、説明不足なんじゃないかな・・・。
どうやら「不登録」ってのは無いらしいので、
万が一先送りでも、しっかり平泉の浄土思想を伝えてもらいましょう。
いや、我々がそれを理解する方が先ですけど。
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