2008.07.16 ピュアランド
やや、時機を逸した気もするが、
避けては通れない「平泉の世界遺産登録延期」について、一言。

関係各位がここまでやってきて、
「ダメでした」ってのは、正直どうなんだ・・・。

「例え世界遺産に指定されなくても、平泉の価値は変わらない」ってのが
公式見解と言うか、世間の評だが、
やはりそれでも「お墨付きがあればより高い評価を受ける」ことを知っているから、
ここまで登録に向けて取り組んできたわけで。

「登録延期」が決まったその夜、
とあるラジオとある大学の先生が質問を受け、話していた。
その内容は「時間が無くて、最終的にどういう側面で平泉を推すのかまとまらなかった」
正直な感想だと思う。

今回は「文化的景観」で推したわけだが、
「送電線」に分断された景観は、そもそも岩手(ていうか日本国)の人々がその景観を守ろうと努力してきた歴史が見えない。
千年弱の歴史をそれだけ重く見てるなら、
こんなとこに送電線つくろうなんて思わないし認めないだろうってことだろう。
(これは電力会社に押し付ける類の問題ではない)

「新覆堂」は、元来の金色堂のあるべき姿を映した景観ではあり得ない。
つまり、「景観」という観点が「委員会メンバー」には伝わりにくい本質であったのかも知れない。

だとすれば、「文化的『遺跡群』」ではどうか、という意見もあるらしい。
形の見えにくいもの、失ってしまったものに「景観」を求めにくいというのは、もっともだ。

「足並みが揃わない」ためにチャンスを逃すのは、
岩手県には恒例というか、いつものことで驚きもしないが、
この先数年、「再チャレンジ」まで行政、そして住民の息は続くのか。
そこが一番の課題だと思う。

宮沢賢治が「イーハートーブ」(理想郷)と呼んだ岩手県。
ことあるごとにこの造語を連発してきた岩手も、
そろそろキャッチフレーズとして、浄土的なフレーズを組み入れたらどう?
(今回、初めて知ったんだけど、浄土を説明する語句として「PURE LAND」と辞書そのままに訳された模様)

日本人が思う意味で、本当に岩手は「ピュアランド」だと思いますよ。
よほど姑息な手段で儲けようなんて人もほとんど居ないし、
「純情産地いわて」を謳っているようだし。

って、何がいいたいかって言うと、聖徳太子の手紙「日出ずる処の天子」に準拠したと思われる
「幸せ出ずる国いわて」って、ピンと来ないよねって話です。
聖徳太子、岩手に直接関係ないし。

達増知事に代わってからのキャッチフレーズ「希望王国いわて」、
この王とは「奥州藤原氏」であり「県民」なんだそうです。
これって、初耳・・・じゃないですか?
ご存知でした?

とかく、小沢王国の名で呼ばれることの多い岩手県。
なんだかよく分からないけど、「王」がいる「国」であるという主張が多い謎。
少なくとも、小沢王国だというほど小沢氏が強烈なキャラには思えないのだが。

「仏教に基づく清らかな国」
「永遠に平和な仏土を模した、実在の国」
日本語への訳し方でも大きく変わるけど、いずれ直訳では通じないと思うんだけどな、「浄土」。
宗教的な思い入れまでは、どうも表しにくい感じ。

「希望王国」も「小沢王国」も、それから「湯雪王国」も「雑穀王国」も、
単に「王国=KINGDOM」とは訳せない、ニュアンスの違いがありますよねぇ・・・・。
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