「中心市街地」の疲弊が叫ばれて、ホントに久しい。

そんな中、確かに言えるのは、
「盛岡はまだ、元気なほう」

商店街不振と言われる中、
その商店街そのものが「飲食店街」へ静かに移行。
物が売れずとも、人が集まるのはこうした図式。
商店主は不動産を貸し、また郊外型店舗へ物を売りに果敢に挑戦してゆく。

それはそれでいいんじゃないの?と、
わたくしのような一般ピーポーは考えるのだが、
どうもお役所的には、そういう姿は「望ましくない」と考えている風でもある。
あくまでも、「マチナカ」に昼間、人がいないとイケナイみたいよ。

盛岡は、全国区の居酒屋を受け入れながらも、
地元系飲み屋さんが元気で、
最近ではまさかの「クーポンマガジン Hot Pepper」が参入。
これは、発売元のリクルートが盛岡に強い地盤を持ち、
食い込みやすいという「地域事情」も背景としてある。

これも立派な市場の活性化ではあるが、
かたや、福島や山形のように、いわば仙台を中心とする「大仙台圏」を構築し、
買回り品を仙台に預け、その軍門に下った都市もすぐそこにある。

そこで郡山はあくまでも一線を画すが、
一関あたりを当然の仙台商圏と見なす思想は、結果、盛岡商圏へも波及してくる。
今や、独自の商圏を保てるのは「飲食分野」ぐらい。
「お取り寄せ」なる消費活動が脚光を浴びるから、
小売は油断大敵だろう。

「旧市街」の振興だけでヒーヒー言ってる町が多い中で、
「旧市街」と「新市街」の役割分担を考えてる盛岡って、
実は見上げたもんだ。

今の盛岡で語られる「郊外」っていうのは、実は全てが「郊外」ではなく
中心市街にリンクする「新市街」だったりする。
いわゆる「盛南開発地区」は、「盛岡南新都市」と位置づけられているが、
一般ピーポーにとって、全く馴染みのない概念。

だからこそ、皆一斉に他都市に倣って「郊外型」と叫んでいた。
ところが紳士服の青山やホーマックに混じってマンションが建ち始めると、
「ひょっとしてここ、市街地なの?」と感づき始める。
盛岡市民にとって、 「マンション=市街地の象徴」ですから。

かたや、「旧市街」とは呼ばれたくない「中心市街地」
過去の遺物みたいな響きだもんね。

ご存知だろうか?
「衰退が進む」とされる「中心市街地」の再生を目指して、
総事業費、実に約230億円で進められるという盛岡市の再開発。
岩手県が岩手競馬再生に投じた実質額とほぼ同じ
だから、その本気(マジ)ぶりがうかがえる。

計画対象地域は、「盛岡南新都市」を含めない中心部。
ほぼ新規開発に等しい「盛岡駅西口開発地区」が入っているのにナゼ
という印象。

さながら、雫石川を挟んで南北対決の様相。

今になって、「盛岡南新都市」は「中心市街地との住み分けが必要」と報道される始末。
美術館・科学館・体育施設から歴史公園まで、多くの文教施設が集中するこの地域の核は、
いつしか「イオン盛岡南ショッピングセンター」となった。
ここへ行けば、大抵のパンフレットは揃う。

盛岡はずっと、城下町である中心市街が脚光を浴びてきた。
そこへ、それ以外の価値を持つ有力な地域が現れたことに危機感を感じているのだろう。
もはや、自らのコントロールが及ばない地域である。
当初標榜していた市役所の移転も、やめた。

市役所の移転は、最低7億円という耐震補修工事で回避したが、
実際にはいくら掛かるのか、注視したい。
さらに、経費節減のため移転をやめたと言うが、
新築した場合の建設費は、
岩手県が岩手競馬再生に投じた実質額とほぼ同じ
である。

この数字の算定基準は分からないが、
「新築は移転の35倍掛かる」と発表されているから、そんなもんである。
仮庁舎に移転して、さらに新庁舎に移転して、という引越し経費も入れているなら、
俄然、、盛岡南新都市に新築して移転した方が大幅に安い、ということも可能性としてある。

本筋とは大幅に外れるような気もするが、
岩手県が競馬に費やした金額と言うのは、いかに大きなものだったかが判ってしまう。
あまり知られていないようでもあるが、
盛岡市が競馬に費やした追加融資と言うのは、半分以上が岩手県からの借金。
貧しい人が事実上の胴元に借金して借金を肩代わりしているのだが、
こういう図式ですよ皆さん?

要は、どれだけ岩手県・盛岡市が経済的に弱い地域であっても、
お金の有効な使い方っていうのは、
いくらでも考えられるって事じゃないでしょうか?

盛岡の「地域事情」は、
そんなに逼迫して無いってことですよ、つまり。



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