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盛岡市長選が終わった。

3期の長きにわたり務めた現職を、
再び首長に押し上げた市民。

変化を嫌うとか、保守的とか、単純に言える背景に無い。
一騎打ち。選択と言える広い余地が無い。
手を挙げた新人候補の心意気は、本当に立派だと思うが。

見渡すと、世の中には若い首長が多くいる。
三重県知事、美濃加茂市長、夕張市長・・・
それぞれにそれなりの課題を抱える自治体ではあるが、
30才代で「一国を治めている」姿と言うのは、どうも現実味を帯びない。
この岩手県、盛岡市では。

首長と言えば理由も無く
「地元生まれの地元育ち」が当たり前だと思いこんでいる節がある。
ところが他所の若手首長は、その町のネイティブではなく
「ヨソモノ」であることも珍しくない。
たとえば、千葉市の熊谷市長は奈良生まれの神戸育ち、37歳の若さ。

他所で生まれ育った人間に、この町が任せられるか?
そんな意識が暗黙の裡にあるのか。
単に選挙戦で応援してくれる人が居るか居ないかの違い、なのか。
若造に何ができる、という態度が心の底に沈んでいるのか。
いずれ、この町にヨソモノ知事・市長が誕生する気配はない。

地元で知られた家に生まれ、
地元で一番とされる高校を出て、知名度の高い大学を出ているというのは、
条件としては十二分に揃っている。
それを凌ぐよっぽどの事情は、なかなか見つからない。
田舎になればなるほど。

ところでお隣の秋田県は、江戸時代から今も施政者が変わらない。
と言ってはセンセーショナルだが、佐竹知事は旧秋田藩主=殿様の系統を引く。
ただそれを保守的と言えないのは、佐竹知事がなかなかに型破りなところ。
あの龍角散のテレビCMに出演し
自ら求められる姿(殿様)で秋田県をPRしてしまう。
龍角散は秋田藩ゆかりの伝統薬で、その原材料を秋田県で育成しているという。
しかも伝承に基づくシーンを末裔である知事自らが演じるという妙。
その事実が双方の利益にとって前向きに働くのだが、
議会ではそれに対して問題視する意見もあったらしい。
これに毅然と答えたのも、佐竹知事のカリスマたる所以である。

さて、そんなカリスマ性があって、全国的に人気があって、
なぜかわざわざやってきて中央政界とダイレクトなパイプを持っていたとして、
そうした人を地縁血縁に縛られた人々が選ぶかどうか。
たぶん、この町の人々は「よく分からない人」には冷ややかで、
投票しないんだろう。

若くて発信力のあるヨソモノが首長に就任する自治体は、
どうしようもない困難(財政破たんとか汚職事件)の末に
その選択に到る例が少なくない。

その意味で、可もなく不可もなく何となくやり過ごせている日常を
まぁ良しとしようという消極的選択の結果がこれ。
良くも悪くも、目に見える困難から大きく乖離している。

困難は相当に蓄積しているようにも見えるが、
現状を大きく変えていこう、そういう感覚の人の多くは、この町を既に出ている。

その困難の一つ、
ヨソモノ、そして今やヨソモノになってしまった人たちにとっては、
この町を選ぶよっぽどの理由もない、という現実が
立ちはだかるのである。
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