上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2015.08.30 人のいない町
毎年お盆になると、よく流れるテレビCMがある。

多くは地元のお菓子のもの。
お盆をふるさと岩手で過ごした人が、そのお土産に買うようなもの。
岩谷堂羊羹、南部煎餅、かもめの玉子。
お盆中、かなりの頻度で見かけたような気がする。
その狭間で、たびたび目を引くCMがあった。

お隣・宮城県栗原市の、「市のCM」である。
https://www.youtube.com/watch?v=hobbbF483Ec

栗原ゆかりのAKB48メンバー、岩田華怜が登場する。
栗原は彼女の母親の出身地で、
彼女自身もドリームアンバサダー(観光大使)を務めているらしい。

ただ、CMの構成は非常に単純で、
言ってはなんだが、割と地味である。
松島や秋保温泉の華やかさに比べると
宮城県の観光地としてはかなりマイナー。
そもそも、栗原市に観光で出向くという感覚はあまり無い。
栗原市は平成の大合併で誕生した市で、
旧町名の築館や志波姫と言った方がピンと来る。
それでも、仙台までの「通過点」というほどの感覚。
岩手には無いような「果てしない田んぼ」が印象的だが、
何があるのか、よく知らない。

それでも気になったのは、
このCMにある「そこはかとない魅力」

観光CMなのに、どこがどう良いとか、
何が美味しいとか綺麗とか、一切語らないのだ。
大きな木が映されるが、さして巨木でもない普通の木。
見過ごしてしまいそうな、ありふれた木。

そしてこの岩田華怜の他に、全く人が出てこない。
ふれあいだとかおもてなしだとか、迎える側の恩着せがましさが皆無。
廃線跡の旧駅に独り遊ぶ彼女に、激しく揺れて歓迎する人らしきものと言えば
栗原市の「ご当地キャラクター」
その姿は、米どころならではの稲わら。
シュールと言えばシュール、寂しげと言えば寂しげ。
まぁ、他人はどうあれ楽しみ方と言うのは千差万別であるべきだし。

そこで彼女は、栗原市の思い出を語り、
「思い出づくりができる町 おいでよ栗原へ」と締め括る。
背景には、咲き誇るハスの花。
こんなにシンプルでいいのか、と言うほどあっさりしているが、
それ故にじわじわと沁み込む。

まず、市が率先して市のPRを広く行うという当たり前のことを
見せつけられたことに驚いた。

チラシやポスターやのぼりなど、
岩手県ではその町に行って初めて出会うものが多い中、
栗原市はお盆休みを狙って、隣接する岩手県にぶつけてきたのである。
結果、次長もご当地を訪問することになったわけだが…
これほど観光客が来る町なのか、と後に認識を改めることになった。
「人のいない町」というイメージをぶつけてきたこの町に対して。

岩田華怜ファンにとっての栗原訪問は「聖地巡礼」となるのかも知れないが、
彼女を良く知らない人間にとっても、このCMは非常に印象深いものだった。
Secret

TrackBackURL
→http://byefornow.blog42.fc2.com/tb.php/556-dd24eaca
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。