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スペシャルという言葉では、形容し得ないほどのスペシャル。

「NHK杯フィギュアスペシャルエキシビジョン」が、
今年1月9日に、盛岡市アイスアリーナで行われた。

一日限りの夢の競演、のキャッチフレーズそのままに、
前年からこの盛岡市内では「チケットが取れるかどうか」が到る所で話題になった。
そこはやはりのNHK、当然のようにテレビでの放映がなされ、
好評に応えて再放送もします、と抜かりがない。
さらに舞台裏までお見せします、と特別番組も。
生の臨場感に勝るとも劣らない、
いやむしろ、プロの映像だからこそ良かったのかも知れない画面が圧倒した。

あれがあのアイスアリーナ?
豪華な顔ぶれだからという理由だけでなく、
奥行きのある画面と華やかな照明に目を奪われた。

これだけの優秀な選手ばかりを揃えて、被災地まで出掛けて、
さらに被災した方々を招待して、震災を忘れないという力強い宣言と呼びかけを担うのは、
「皆様のNHK」の面目躍如といったところか。
このご時世、NHKでなければ、これだけのことは成し得ない。
率直にそう思った。

この経済効果も見逃せない。当日は市内の飲食店も賑わったと聞く。
言わばコンベンション誘致と同じようなもので、
この会場を盛岡市が整備したからこそ、この大会は実現したのである。

ところが、だ。
盛岡市アイスアリーナは、間もなくその使命を終える。
数少なかった「本来の目的」を、今年になってほぼ初めて完遂し、幕を閉じる。
この度のような大会は、二度と盛岡では見られないだろう。

ここは例年、成人式の会場だった。
そこを「大会があるから」スケート場としての使命を優先したらしい。
当たり前である。
ところが、これまでそんなことが当たり前でなかった。
通年型リンクは、あったのに使えなかったのである。

千秋楽は冬季国体。
それに合わせて盛岡市は隣接地に「盛岡市アイスリンク」を作ったが、
こちらは観客席が無い。嘘のような話だが本当の話。
指導者や人口規模の差こそあれ、
盛岡市からはフィギュアスケート選手が容易に生まれる環境には無かったことになる。
盛岡市出身の佐藤選手がこの舞台に立ったことが救い。
環境と言う面でどれだけの逆境にあったか、想像すらできない。
共演する地元選手は宮城県からも送られたとのこと。
岩手県はスケートリンクをいくつも持ちながら、さほど選手層が厚くないということか。

これだけの大会ができる環境を持ちながら、という思いに到る。
テレビに映るリンクは壮大で、観客席が一体となった光の波も美しい。
NHKだからこそ、というこの手の大会はそうそう無いだろうが、
大会を開ける可能性そのものが無くなったことに言葉を失う。
「事実上の閉館」を迎えるこの段になって。

「盛岡」という都市名が、復興の前向きなイメージにリンクされた。
ところがこの会場は来春から「盛岡市アリーナ」になるんだとか。
冬季国体が来て初めて、開催地で本格的に通年スケートリンクが始動する、ということ?

・・・いったい、何をやってるんだろうね。
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