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2016.03.20 他所の力
「盛岡バスセンター」の取り壊しが決まった。

その雰囲気、例えて言えば「北の終着駅」
映画のセットさながらに、時計店やカフェスタンドがひしめく待合所。
努力して作り上げても、ここまで再現することは不可能であろう「昭和」

人がいてお金があって、遊び心さえあれば、
この風景を切り取って商売に繋げることが出来るだろう。
少し古い玩具や家電が、博物館で恭しく展示される時代だ。

失われる盛岡バスセンター、
先に閉店が決まった花巻市の「マルカン百貨店」への懐古の情とは
似て非なる論調がある。

盛岡の路線バスの中心点であるにも関わらず、
誰もが慣れ親しみ、思い出の一つもあるような場所では無い。
むしろ遠来の観光客がその昭和ぶりに驚く。そして喜ぶ。
止まった時間をカメラに収め、世界へ発信するようなニッチ市場。
同様、「無人駅の聖地」と称されるJR大志田駅と並んで、
盛岡市民の大多数にとって、事実、意識の外にある。

日本人が外国人に見せたい場所と、
外国人が日本に来て行きたい場所が違う。
そんな関係に似ている。

「他所の力」が無いと、この町は本当に変わらないのだな…

ニッチを支えるためだけに保存運動は巻き起こらない。
外装の、現代に通ずるモダンなレタリングは残してもいいと思う。
これこそ、価値観の二極化と言うべきか。
どうでもいい人にとっては、本当にどうでもいいのだろう。

ただ、都市機能が欠落するという土壇場に、
広く関心が寄せられていないことに驚く。
移転すれば中心市街地の賑わいにも聊か影響はあるだろう。
バス路線が変更されれば、不便を被る人が出るのも間違いない。

跡地を買うでも建て直すでもなく、
ただなんとなく、行政は9月のリミットまで時を待つのだろうか。
もしくは既定路線は決まっていて、
厄介な外野からの声を封じるために沈黙を守っているのだろうか。

客観的に見れば、市も市民も無関心さが際立つ。
思っていても、表立って声を上げられる人はいない。
盛岡とは、本当にそういう町である。
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