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2016.07.10 倉庫の話

「テンションあがりましたよ」
そう言われて、一度は、と思っていた。

場所は仙台市の北部郊外に位置する住宅地。
沿線沿いではなく、わかりやすいかと言われればそうでもないが、
見上げればそこに巨大な建造物が鎮座する。

「あの店」である。

圧巻は、入場までに要する時間。
何しろ会員制であるからして、並ぶ人が後を絶えない。
これほどの行列に慣れた都会人であればいざ知らず、
地方でこれは…と言うほどの蛇行。

さながら巨大空港のチェックインカウンターのようでもあるが、
そうした雰囲気を楽しむ向きにはまた、堪らないのだろうか。

本人確認を厳重にされて、いざ売り場へ。
そこには、「アメリカ風」な世界観が立ちはだかっていた。

「風」とは何か。
確かに巨大で見慣れなトイレタリー商品も多い。
だがよく見れば、かなりの割合、日本企業製である。

大きなハム・ソーセージは国内有名メーカー製。
確かにチーズは外国製も多いが、これは日常のスーパーも同じこと。
輸入障壁と言えばその通り、ここは免税店ではないのです。

イートインコーナーの「手回し玉ネギ千切りマシーン」は旅情を誘うが、
厨房に積み上げられているのはフジパン。
ホットドッグを口いっぱいに頬張るのは楽しいが、
やはりここは日本なのである。

廉価でコーラ飲み放題。
ところが普段、お茶しか飲まないド日本人にインパクトは無い。
ポップコーンを入れるようなカップの底にウーロン茶を浅く満たす。
見慣れぬクランベリー、縦置きのマンゴーを
外国人と思しき女性が手に取っていた。
チキンの丸焼き、そしてご存じアップルパイやティラミスの類いは
スクリーンの中に投影されるアレそのもの。

食べてみたいが、「全部食べられるかな」という
無用な心配がここにも。

毎週末にも仲間が集まって、
キャンプだパーティーだBBQだというご家庭には
願ったり叶ったりの店構え。
そういう生活が、日本にも定着すると良いが。

せっかく来たのだから何か、と思うが、食指が伸びない。
美味しいものを少しずつ、いろんな味をちょっとだけ、
そんな日本のスーパーに慣れきった人間にとって、
そこはスーパーではなく、完全にテーマパーク。

「安いんだか何だか分からないね」という声も聞こえたが、
ここは決して安さを売りにはしていない。

アメリカにも染まりきれない何かが邪魔して、
カートはいつまでも空。

思えば、輸入食品や雑貨は以前よりぐっと身近にある。
生ハムやらオリーブオイルやら、おもちゃやら工具やら、
日本の優秀な商社が適宜ニーズを拾い上げて
日々我々に提供してくれているのだ。

結局、店オリジナルのバッグ
(ビニール袋は提供してくれないので結果購入することになる
 しかも一つでいいのに二つがセットになっており、
 店名がデカデカと染め抜かれている)と
さもない品を買い、外へ出た。

聞けば、この店の時給は地域一番らしく、
周囲のショッピングセンターのスタッフ募集にも影響を与えたとか。

一番印象的だったのは、
スタッフが生き生きと働いているということ。
いずれ、この町にもできる見込みとのことだが、さて。
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